• 新刊情報/書籍

書籍『食中毒のリスクと人間社会』電子版 発売

書籍『食中毒のリスクと人間社会』の電子版を発売しました。本書の発刊は2008年です。
本書が発刊される直前に、中国河北省の「天洋食品」で生産された冷凍餃子が日本の食品会社が輸入・販売し、それを食べた消費者、3家族10名がおう吐や下痢などの食中毒症状を起こしました。
原因物質は殺虫剤「メタミドホス」の意図的混入でした。犯人は2014年に無期懲役の判決を受けましたが、労働条件の問題も遠因とされ、人間社会の問題と食中毒事件がダイレクトに結びついたという意味で、印象的な事件でした。
本書では、食中毒の社会的な影響という観点で、食中毒の社会的なコストについてこれまでの国内外の事件を参考に算出しています。国内の事件では、2000年6月に起こった雪印乳業による「ブドウ球菌食中毒事件」を取り上げています。このときは、1万3千人あまりの食中毒患者が出て、リコール費用、患者さんへの補償金、会社自身が会社自身がなくなってしまい、企業損失の推計は2千95億円とされています。
こうした食中毒の社会的側面からノロウイルスはじめ代表的な食中毒菌についてわかりやすく解説されています。
書籍の本体価格は1800円ですが、電子版は税込800円とお求めやすくなっています。どうぞご利用ください。
<電子版は「シナノブック」から購入できます>
シナノブック