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味の素の第2四半期決算は減収増益

 味の素は11月4日、同本社で平成24年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
 連結業績は、売上高6,041億1,000万円(前期比1.9%減)、営業利益425億9,400万円(同2.0%増)、経常利益441億3,200万円(同4.7%増)、冬季純利益257億1,500万円(同45.8%増)で増収増益。営業利益、純利益は過去最高益となった。
 国内食品は震災の影響もあり減収となったが販売費の減少により増益、海外食品は為替の影響や原料高騰により減収減益、バイオ・ファイン事業は減収減益だが飼料用アミノ酸についてはリジンの販売量が増加し増収となった。
 なお、通期予想については、原燃料高や円高、震災の影響を折り込み、売上高1兆2,200億円(前回予想比2.0%減)、営業利益710億円(同2.7%増)、経常利益720億円(同4.3%増)、当期純利益380億円(同2.7%増)に修正した。伊藤雅俊社長は、通期の営業利益の修正要因として、期首予想に比べ為替で43億円減、原燃料で31億円減、タイの洪水影響で10億円減を予想する一方、販売数量増や単価上昇などで103億円増を見込むと説明した。
 今後の重点施策として、海外コンシューマーフーズ事業の拡大や、低資源利用発酵技術の活用、飼料用アミノ酸事業の構造強化に取り組む。