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エコプロダクツ2011が開催

 日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2011」が12月15~17日の3日間、東京ビッグサイトで開催された。今年のテーマは「Green For All, All For Green 日本発!エコの力で明日を変える」。あわせて752社・団体が出展し、エコプロダクツや関連技術、環境活動などを紹介した。企業や自治体関係者から一般消費者、また社会科見学で訪れる小・中学生も多く、181,487人の来場で賑わった。
 油脂関連企業では、花王、ライオン、味の素グループからJ-オイルミルズ、太陽油脂などが出展した。
 花王は製品の原材料選びから家庭でゴミに出すまでのライフサイクル全体で環境負荷の低減に取り組んでおり、消費者とともに“いっしょにエコ”を提案。小・中学生がわかりやすく学習できるスタンプラリーや、次世代教育プログラム「アタックNeoの洗濯ラボ」、エコシャンプー術といった体験型のデモンストレーションで環境への取り組みを伝えた。また、最終日には花王国際こども環境絵画コンテストの表彰式を行った。
 ライオンは、毎日使う親しみある同社商品がどのような環境配慮の工夫をし、どのくらいの負荷低減を実現しているか、模型やキーワードラリーなどを使って小・中学生や一般消費者にもわかりやすく伝えた。例えば「トップNANOX」は、超コンパクト化したことにより運搬時の積載効率が従来液洗の2.4倍に向上したことや、すすぎが1回で済むため1カ月で約800リットル節水できる。
 J-オイルミルズは、エコパックスやエコパウチ、エコボトル、ごま油瓶の軽量化、中仕切りをなくした段ボールといった包材に関する取り組みを積極的に行っている。また、大豆など油糧原料を余すところなく生活に役立てていることをパネルを使って展示したほか、BDFの活用についても紹介した。静岡工場では、廃食用油の一部を営業車や構内のフォークリフトの燃料に利用し、CO2発生の削減に努めている。
 太陽油脂は、石けん製品による環境へのやさしさを提案した。また、同社はグリーンコンシューマー育成の一環として、石けん学習会や工場見学会を長年続けてきており、今年10月にグリーン購入ネットワークより大賞を受賞した。2010年にはこうした環境講習会を115回実施し、約4500人参加。有害化学物質を使わないシンプルライフの提案を行っている。