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DHA・EPA協議会が第15回通常総会

 DHA・EPA協議会は5月18日、東京・永田町の薬業健保会館において、第15回通常総会を開催した。
 冒頭、挨拶に立った山根耕治会長は「当会は、平成9年11月に創立し、今年でちょうど15年を迎えた。その前身で水産庁が設立した、DHAの研究組合が5年活動したので、今秋で20年になる。設立当初から参画している会員には心からお礼を申し上げたい。最近の活動としては、日本脂質栄養学会、国際脂質学会(ISSFAL)、国際栄養食品協会(AIFN)と一緒に活動を行っている。例えば、日本脂質栄養学会の毎年の学会で、当協議会からランズ賞の中の産業技術賞を推薦している。昨年度は明治から、乳児における多価不飽和脂肪酸、本年は日油からDHA結合したリン脂質の研究で推薦している」と述べた。
 さらに、行政の動きに関して「日本健康・栄養食品協会が消費者庁からの委託事業として行っている食品の機能性評価モデル事業で、n‐3系も含めて11の機能性素材を評価した。4月25日に報告があったが、DHA・EPAについては、A~Fの評価の中で、心血管室病リスクの低減、血中中性脂肪低下作用、間接リウマチ症状緩和でAランクの高い評価を頂いた。今回の報告を受けて、来月にも消費者庁や厚生労働省に格上げの要請をしたい」と強調した。
 総会では、平成23年度事業報告・収支決算、24年度事業計画・予算案などを審議し、可決承認した。今年度の事業の中で、6月22日を新たに「DHAの日」と定め、プロモーションを行っていく。
 総会後に「『食品の機能性評価モデル事業』の概要について‐食品の機能性評価の仕組み‐」(日本健康・栄養食品協会・加藤博常務理事)、「微細藻由来のn-3系脂肪酸について」(DSMニュートリションジャパン・フランシスコ・デミンゴマネージャー)というテーマで講演が行われた。