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「ifia/HFE JAPAN2012」が盛況

 食品化学新聞社主催による「ifia/HFE JAPAN2012」(第17回国際食品添加物展・会議がおよび第10回ヘルスフードエキスポ)が5月23~25日、東京ビックサイトで開催された。来場者数は3万2,346名を記録し、震災の影響で大きく落ち込んだ前年(2万6,598名)を大幅に上回った。
 油脂関連では、J‐オイルミルズ、築野食品工業、辻製油、カネカ、理研ビタミンなどが出展し、各社の活発な製品提案に来場者の注目が集まった。
 J‐オイルミルズは、スターチ関連の機能性製品をアピールした。企業プレゼンテーションでは、米飯改質剤「アミコート」やレジデントスターチ「アミロファイバー」を紹介した。「アミロファイバーSH」(難消化性でん粉)は、プロバイオテックス機能があり、乱れがちな現代人の腸内環境をケアするのが特長。また、吸水性も優れている。ビスケットなどに配合しても食感は変わらないという。
 築野食品工業は、「フィチン酸」など米糠由来の機能性素材を紹介した。「フィチン酸」は、クエン酸と比べて酸味を出さずに飲料のPHを調整することができる。こめ油をテーマに企業プレゼンテーションも行った。
 辻製油は、高知工場で生産する「ゆずオイル」や「コーンセラミド」関連の展示を行った。「ゆずオイル」は、土佐あき農協の協力で安定的に原料を確保しており、特に香料向けの利用が多いという。「コーンセラミド」は、可溶化製剤、粉末製剤、油溶性製剤をラインアップし、食品・化粧品メーカーのニーズに幅広く対応できる。