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日工組が第53回通常総会

 日本石鹸洗剤工業組合(日工組)は5月28日、東京・千代田区の銀行倶楽部において第53回通常総会を開催した。
 今期は任期満了にともなう役員改選が行われ、瀧山謙理事長(日本合成洗剤)が留任した。副理事長には、三木晴雄氏(ミヨシ石鹸)と永井正一氏(クロバーコーポレーション)が留任し、新たに志水双葉氏(フタバ化学)が選任された。志水氏は、日工組で初の女性副理事長となる。

 総会の冒頭、瀧山理事長は昨年度を振り返り「大震災や原発事故、タイの洪水等もあり、去年の日本の経済成長は見送りとなった。当業界は可もなし不可もなしで、増収増益とはいかないが、売り上げも生産量もほぼ前年並みを維持できた」と評価した上で、今年度については「震災の影響も残っているが、日本経済全体の成長とともに、当業界のムードも上げていきたい」と語った。
 PB商品に関して小売・卸売業が下請法違反で公正取引委員会から勧告を受けるケースが相次いでいる。日工組の会員企業の中にもPBを主に生産するメーカーは少なくない。ただ、瀧山理事長は「無駄な競争をすることは下請法以前の問題だ。コストに合う採算で商品を販売し、利益を上げて、研究開発に注ぎ込んで業界全体を成長させていかなければならない」と述べ、公取の対応を受身で待つのではなく、過当競争に陥らない業界の自制こそ重要との考えを示した。