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J‐オイルミルズの第3四半期決算は増収増益

 J‐オイルミルズは2月6日、東京本社会議室で「平成25年3月期第3四半期決算説明会」を開催した。第3四半期決算は、売上高1,412億6,500万円(前年比101.0%)、営業利益54億2,300万円(同131.8%)、経常利益55億8,500万円(同136.1%)、純利益33億200万円(同138.4%)で、増収増益となった。
 営業利益の増益は、販売管理費が2億円改善し、粗利は11億円増加した。シカゴ相場の上昇でミールの売上が増加したことが大きく、油価の改定も一定の成果が上がった。また、オリーブ油とパーム油の原料コストの下落に加え、年間13億円を目標としたコスト削減がほぼ達成できたことも寄与している。
 松居伸一取締役兼専務執行役員は、事業概況の説明の中で「昨年は年間目標を下げたもののそれにも届かなかった。本年は、色々な努力の成果で当初の目標をめざせる段階にたどりついており、もう一踏ん張りして目標を達成したい」と決意を示した。
 来季の見通しについては「4月以降は大きな課題を抱えている。大幅な円安、油脂相場の上昇リスク、大豆・ナタネの歩留り低下、エネルギーコストの上昇などを考慮すると、4月以降に増加するコストは年間ベースで100億円以上になると試算している。現状のままでは、4月からかなりの価格改定をお願いせざるをえない。その幅や時期については、環境を分析した上で、恐らく2月末から3月上旬にかけて判断する」と松居専務は語る。