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加工油脂メーカーが7月から価格改定へ

 製油メーカー各社は、油脂原料価格の高止まりや円安を背景に、4月1日よりすでに価格改定に動いているが、食用油等を原料に使用する加工油脂メーカーも7月より価格改定を実施することを発表した。
 ADEKAは7月1日出荷分より、マーガリン、ショートニング、ファットスプレッドを15~20円/kg、ホイップクリームを5~15円/kg、フィリングを5~10円/kg、マヨネーズを30~40円/kg、輸入製品を50~80円/kgの改定幅で、それぞれ価格改定を実施する。
 昨年は北米の干ばつから大豆相場が高騰を続け、大豆油をはじめ植物油価格が大幅に値上がりした。高止まりのまま今年に入り、4月以降はさらに値上がりしている。また、為替は昨年の1ドル70円台後半から5月中旬現在100円を超えるところまで円安・ドル高が進行しており、輸入の原材料、輸入製品をはじめエネルギーコストが上昇している。
 「製品価格の維持と安定供給は使命と認識し、最大限の努力を続けてきた。しかし、一企業の努力では如何ともしがたい状況まで切迫してきている」という。

 また、ミヨシ油脂は7月1日納入分より、マーガリン、ショートニング類を15~20円/kg以上、コンパウンド品およびその他の製品については個別設定で、価格改定を実施する。
 「油脂原料価格は過去1~2年、高い水準ながら比較的安定した状況で推移している。しかし、年初来の急激な円安により上昇基調となり、その勢いは加速している状況で、コストダウンの努力を重ねているが、この原料価格を吸収するには限界にきている」という。
 改定理由には、海外穀物相場の高止まりや、国内の植物油脂相場の高騰のほか、乳脂肪の高騰も挙げている。バターは輸入品により在庫量を補っているが、国産バターは依然として潤沢とはいえず、高値で推移している。また、ニュージーランドの大干ばつにより牧草が育たず、乳製品の供給が不足すると予測されており、マーガリン類に使用する乳脂肪原料が高騰しているという。