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「食品開発展2013」が開催
油脂メーカーが独自の製品をアピール

 食品の健康機能性素材と品質・安全性技術が集結する展示会「食品開発展2013」が10月9~11日まで、東京ビックサイトで開催された。
 今年は、J‐オイルミルズ、ボーソー油脂、築野食品工業、辻製油、カネカ、日油、日本水産、九鬼産業など油脂関連メーカー各社が多数出展し、注力する独自の製品を来場者にアピールした。
 J‐オイルミルズは、健康食品素材とスターチ関連製品を紹介した。健康食品では、ビタミンK2とサポニンを中心に展示し、ビタミンK2で同社の製品による臨床試験で骨密度が維持される効果が明らかになった研究成果を紹介した。スターチ関連では、レジスタントスターチ「アミロファイバー」、米飯改質材「アミコート」、食感改良剤「ネオトラスト」などをPRした。
 ボーソー油脂は、ライスワックス、コメエステル交換油、コメ極度硬化油などを紹介した。ライスワックスは、離型剤、光沢剤、ガムベースなどで利用されており、食品添加物としての需要は安定している。
 築野食品工業は、コメ油と同社の得意とするライスファインケミカル製品をアピールした。コメ油では、その特徴である、“長持ちする”“臭わない”“くせがない”点を来場者に実感してもらいながら紹介した。
 辻製油は、フレーバーオイルとシーズニングオイルを中心に展示した。フレーバーオイルでは、ゆずオイル、しょうがオイル、かんきつオイル、かぼすオイルの4種類をラインアップしており、特に香料などでゆずオイルの引き合いが強いという。
 日油は、α‐GPCなど独自の健康食品素材や油脂コーティング技術をアピールした。新技術の「タブウェルコーティング」は、これまで打錠適性が悪かった素材を加工できる技術で注目を集めている。