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J‐オイルミルズの中間決算は、原料コストが大幅上昇する中で増収増益

 J‐オイルミルズは11月5日、東京本社で平成26年3月期第2四半期決算説明会を開催した。上半期は、売上高1,019億1,300万円(前年同期比114.7%)、営業利益27億4,200万円(同114.3%)、経常利益30億1,800万円(同120.6%)、純利益17億5,500万円(同121.0%)で、増収増益となった。
 売上高こそ期初見通しの1,030億円には届かなかったが、営業・経常・純利益にはクリアした。ただ、第1四半期の利益(営業利益18億円、経常利益20億円)と比較すると、第2四半期のみでは営業利益9億円、経常利益10億円となり、原料高で利益が圧縮されている。同社は「為替営業等による原料コストの上昇を、すべてではないが、ミールと油の価格改定とコストダウンによりカバーした」と分析している。
 記者会見の中で松居伸一専務執行役員は、油脂事業の概況について「第2四半期は、増収増益であったが、営業利益率は昨年と全く同じ2.7%で増益とはいえ、食品業界全般からいって胸を張れる水準ではない。通期は営業利益66億円という大変高い目標を持っている。第2四半期は円安等の影響でコストアップが100億円を超え、聖域なきコストダウンを取り組んだが、残念ながら原価高騰は賄いきれず、4月、7月に価格改定を発表した。結果的には家庭用も業務用も加工用も成果があった。特に4月の価格改定は多くの顧客の理解を得られたが、7月以降の価格改定は、需要が厳しく、シカゴの先安もあり、進捗が遅れている」と報告した。