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カネダが平成26年新春講演会を開催

 カネダは1月16日、東京・港区のホテルニューオータニにおいて新春経済講演会を開催した。今年は、慶應義塾大学総合政策学部教授で同大グローバルセキュリティ研究所所長の竹中平蔵氏が「これからの日本経済」と題して講演を行った。
 講演会後の懇親パーティで、金田康男社長は「この会も数えると57回目になる。長きに渡って開催できることは、多くのお取引先様のご支援の賜物であり、お礼を申し上げたい。今年は四緑木星甲午という年だそうだ。この占いからすると、多少波乱含みながら緩やかな回復と、経済が伸びていくという卦が出ている。波乱含みで色々なことが起きてくると思うが、今年もカネダ並びにカネダグループそれぞれの会社が一生懸命努力し、社員一同みんなの力を合わせて会社を発展させていきたい」と語った。
 つづいて来賓を代表してADEKAの郡昭夫社長が挨拶を行い、「昨年を振り返ると、国内ではまるで合言葉のようにアベノミクスの話が出ており、そのお陰かどうか行き過ぎた円高の是正や株価が大変高くなった。景気改善の流れが大いに期待されるところであろうと思う。ただし一方で、消費税の増税の問題やTPP交渉の進捗如何、もう1点は原材料の高騰が不安定な要素を抱えており、経済環境は決して楽観視できる状況とはいえないと考えている。特に原材料価格の上昇については、消費税の増税も絡んでおり、製品価格への転嫁が喫緊の課題であろう。かたや、富士山の世界文化遺産への登録や2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催等、大変明るい話題もある。そういう意味で、常に明るく前向きに進んでいきたい。カネダ様とADEKAは朝鮮戦争勃発後の昭和25年、油糧統制解除の際にマーガリンや石けん等のご用命を頂いて以来、半世紀を越えるお付き合いをさせて頂いている。現在に至っても食品部門、化学品部門の主力製品を幅広くお取引頂いており、名実ともにお互いなくてはならないパートナーである。今年は午年で、勢いは増していくだろうが、反面、変化の非常に激しい年回りになるといわれている。カネダ様におかれては、創業以来、長い歴史の中で、常に時流や環境の変化に鋭敏に対応され、様々な難局を掘り超えて来られた。戦後の混乱期の物資不足や昭和40年代の大不況、オイルショックなどがあったが、いずれも迅速な経営判断とお客様、仕入先様への誠実な対応を原動力に対応されてきたと聞いている。当社も見習わせて頂き、今後もカネダ様の一層の社業の発展に全力でお手伝いしていきたい」と述べた。