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日本水産が2014年春夏の新商品発表

 日本水産は2月1日、東京・白金台の八芳園で「2014年ニッスイ春夏新商品記者発表」を行った。
 冒頭、金田進取締役専務執行役員は2013年の販売状況について「今期の売上は前年並みになると見込んでいる。今期はホテルメニューの表示問題や他社の農薬混入事件などが、家庭用冷食市場全体に影響を与えた。市場規模の推移を見ると、2014年1月20~26日の週については前年比94.7%程に縮小している。また、為替によるリスクも大きく、2013年度食品事業へ与えた影響額は約34億円とみられている」と説明した。続いて2014年度の環境変換予測について「当社では、“中食・惣菜化”“購買行動の2極化”“小売業態間競争”“海外産業の見直し”“消費行動回復の兆し”の5点を予測している」と話した。こうした消費者動向とニーズの変化予測から得られた2014年春夏 新商品のコンセプトが“簡便志向への対応”“人口構造の変化”“ライフスタイルの変化”の3点である。 金田執行役員は「同コンセプトを通しておいしさを追求することにより、商品価値を増大させ、成長市場へのアプローチを行っていきたい。例えば、2013年『スルッとふた』シリーズは日経優秀製品・サービス賞において優秀賞を受賞している。同商品はシールをはがす感覚で蓋を開けることができ、怪我をし難い。当社ではこうしたユニバーサルデザインをより多く開発していきたいと考えている」と意気込みを語った。
 同社が、3月1日より発売する春・夏新商品は、81アイテム(新商品50アイテム、リニューアル品31アイテム)。生活・食シーンの提案、商品価値を高めることで市場の活性化を行っていく。