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味の素がサイエンスセミナーを開催

 味の素は4月2日、東京・千代田区の東京會舘において、味の素サイエンスセミナー「注目のオメガ‐3 DHAが子どもをかしこく健やかに育む!~脳を育てる『おやつ』『体操』の新提案と最新研究~」を開催した。
 今回は、「子供の脳の発育とDHAの有効性に関する最新研究成果」(オックスフォード大学アレックス・リチャードソン医学博士)、「教育の現場からみえる“今求められる子育て”とは~『かしこく体操』して脳を育てる!~」(ジャック幼児教育研究所大岡史直理事)、「新提案!『かしこくおやつ』で脳を育てる!」(管理栄養士、料理研究家小山浩子氏)という3題の講演が行われた。
 セミナーの冒頭に、木村毅取締役常務執行役員が挨拶し、「DHAになぜ注目しているかというと、機能食品の中でDHAとEPA程データがあるものはないからだ。消費者庁が行った、いわゆる健康食品のエビデンスの中でDHA・EPAが最も高い評価が得られた。人間の脳は0歳から10歳までの間に非常に発達するが、その時に非常に多くの成分が必要で、脂質が60%、たんぱく質が40%、脂質の中でDHAが20%を占めている。DHAが不足すると細胞膜が硬くなり、神経細胞の動きが鈍ったりし、発育に非常に重要な栄養素である。また、欧州食品安全機関の摂取基準で、3歳以上の子供は、250mgに設定しているが、日本人の摂取量は100mg不足している。我々が製品化を考えているのは、海藻由来のDHAで、魚由来のDHAに比べてサステナルブル事業が期待できる。世界ではかなり藻類由来系が展開されており、日本で導入したい」と述べた。