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J‐オイルミルズの第1四半期は減収増益

 J‐オイルミルズは8月4日、東京本社において、2015年3月期第1四半期の決算と営業概況について報告記者会見を開催した。
 同社の第1四半期は、売上高489億800万円(前年同期比95.2%)、営業利益23億3,300万円(同129.5%)、経常利益24億8,600万円(同122.8%)、純利益15億8,900万円(同128.8%)と減収増益となった。営業利益が前年同期比で約5億円増加しているが、原料・燃料費関係で1億円改善(油脂原料費改善7億円、食用油購入費用増加4億円、燃料費等増加2億円超)、歩留り改善・加工費削減4億円の合理化が寄与した。
 販売面では、油脂は価格低下と消費増税の仮需の反動で減収となる一方、ミールは販売量が減少したものの、海外相場上昇と円安で販売価格が上昇し、増収となった。
 営業概況について説明した松居伸一取締役兼副社長執行役員は、「減収増益という結果で、増益自体は大変うれしいが、7~9月、10~12月の搾油環境を考えると見通しが悪く、霧がかかった状況といわざるを得ない」と述べた。また、7月以降の原料コスト上昇が大きく、今春に発表した油価是正に引き続き取り組んでいく考えを明らかにした。