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e-お菓子ねっとが平成26年度実務者研修会を開催

 全国菓子卸商業組合連合会と全日本菓子協会が共同設立したe-お菓子ねっと製販代表会議が運営する「e-お菓子ねっと」の平成26年度全国システム実務者研修会が11月13日に東京・港区の第一ホテル東京で開催された。
 開会挨拶を行ったe-お菓子ねっと製販代表会議の中野暁代表は「最近の流通における製販の置かれた環境は厳しいものがある。特に外的要因では、3分の1ルールの問題が2分の1になるかどうかという話はあるが、今まで枷がなかったところが3分の1に変わるといった、ますます加速しているような気がしてならない。また、政府主導による2%のインフレ対策で、アルバイト、短時間労働者の最低賃金がここ1年余りの間に2度も値上げされた。特に物流関係におけるアルバイトの募集は、この夏場以降、ほとんど思うような補充ができない状況が現場で起きている。また、コンプライアンスに関しては、公正取引委員会が非常に厳しく監査を行うようになり、下請法の問題でかなりあちこちに入っている。4つ目だが、トラックの運転手不足等がかなり顕在化しており、ガソリンの値上げもあるが、運賃の値上げたるやここのところ凄まじいところがある」と、外的要因に起因する経営の厳しさを強調した。
 一方、内的要因としては「大手、中小様々あるが、菓子・食品そのものが零細規模の中小企業と考えると、財務体質の脆弱さが一番に出てくるし、人材不足、人は何とかいるけれども業務を確実に遂行して改善できる人材が非常に少ない問題、コストアップ要因が目白押しとなっている。そうした中で、企業として存続して生き残っていかなければならない。そのための最大の目標は売り上げの拡大と利益の確保で、これは各企業が個々に努力することと思うが、そのためには業務の効率化、作業の煩雑化をできるだけ少人数で省コストで業務を効率化する必要がある」と述べ、e-お菓子ねっとの運用、同全国システム実務者研修会を情報交換の場として活用して欲しいと語った。
 研修会では、活動報告や次期システムについて講習の後、テーマ別意見交換会が開かれ、活発な議論が行われた。