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ADEKAの上期決算は増収増益

 ADEKAは11月18日、東京都荒川区の本社で「2014年度上期決算説明会」を開催した。
 上期の連結業績は、売上高1,001億8,400万円(前年同期比104.6%)、営業利益68億3,200万円(同112.5%)、経常利益72億7,500万円(同113.9%)となり、増収増益だった。
 郡昭夫社長は、「自動車向けの高機能な樹脂添加剤やエンジンオイル添加剤、情報機器向けの感光性材料などが海外を中心に好調に推移し、原料価格上昇などの影響を受けた食品事業が苦戦したものの、前年同期に比べて増収増益だった。中期経営計画の『STEP3000』の最終年度となる今年度は、マレーシア現地法人での加工油脂工場の竣工、鹿島工場西製造所でのメディカル材料用実験棟の建設、千葉工場での低ハロゲン特殊エポキシ樹脂の製造設備の新設など、海外事業の拡大と新製品の創出に向けた投資を戦略的に推し進めた」と総括した。
 セグメント別では、情報・電子化学品が増収増益、機能化学品が増収増益、基礎化学品が減収増益、食品が微減収減益となった。
 食品事業については、売上高265億900万円(同99.4%)、営業利益は3億7,500万円(同34.4%)と市場環境を反映した厳しい業績となった。郡社長は「需要の落ち込みが一部見られたものの、販売数量面ではマーガリン類、ホイップクリーム類とも前年同期並みに推移した。原料油脂や乳製品などの原材料価格上昇の影響を大きく受け、収益面は厳しい状況となった」と説明した。