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USSECが米大豆サステナブリティ認証セミナー

 アメリカ大豆輸出協会(USSEC)日本事務所は1月28日、東京・港区の六本木ヒルズで、「アメリカ大豆のサステナビリティ認証プロトコルセミナー」を開催した。
 EUを中心に世界中でサステナルブルな原料への関心が高まっており、米国の大豆業界はこのほどサステナビリティ認証システムを導入した。今回のセミナーでは、米国大豆の安定的調達、よりサステナブルな生産を実践する農家を実例に用いて、長期的な食糧問題と認証制度について解説した。
 当日は、「大豆生産者の見解 」として、スティ-ブ・ムーア氏(USB生産者)とビル・ゴードン氏(ASA生産者)が事例の紹介を行ったほか、日本の消費者の現状について、西村允之USSEC日本代表が解説。また、サステナビリティ認証プロトコルの概要については、ジョサイア・マクレラン氏(USBディレクター)が報告した。
 ジョサイア・マクレラン氏は、アメリカ大豆サステナビリティ認証プロトコルの制度の概要を説明した。この認証プロトコルは、米国産大豆のみを対象としており、米国農場の95%が参加している。生産者による年1回の内部監査と、独立第3者機関による生産者への監査が行われる。
 自らの製品に、国際認証の付与を希望するユーザーは、所定の手続きを通して無償で得られる。大豆、大豆食品だけではなく、大豆ミールや大豆油も認証付与が可能である。現在のところ、12万5,000トンの輸出大豆が認証を付与されている。マクレラン氏は、「この認証プロトコルは、追加費用がかからず、あらゆるサプライチェーンで適用可能である。第3者機関による監査が行われている。経済、社会、環境を反映した包括的なプロトコルである」と強調した。