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東京油問屋市場が第115回起業祭を開催

 東京油問屋市場は3月25日、東京・中央区のロイヤルパークホテルにおいて第115回起業祭を開催した。
 第1部の式典・立会いでは、宇田川公喜理事長が、前身の江戸仲間寄合所の開所から355年の歴史を回顧するとともに「伝統の歴史と新しい時代の流れに順応して、製販懇親・融和の実をあげつつ、油脂業界の振興発展に寄与していく」と高らかに式辞を朗読した。続いて金田雅律建値委員長が挨拶し、「為替の円安もあり諸物価が変わっている。油の相場はミールと油のバランス問題もあって、値上げが年明けから進められている。ただ、国内の景気は遅れているようでもあり、われれわれの行会は景気が良くなってから半年、遅いと1年経たないと良くなって来ない。コストが上がるのが先で価格転嫁が遅れてくる可能性があり大変心配している。厳しい環境の中、東京油問屋市場としても頑張っていきたい」と述べ、3月後半の建値立会いに入り、大豆油、ナタネ油、ナタネ白絞油の斗缶建値を上値・中値・下値とも各100円上昇修正したほか、オリーブ油を50円/kg引き上げた。
 第2部では、アサヒビールでウイスキーアンバサダーを務める蓑輪陽一郎氏が「竹鶴政孝&リタ物語」をテーマに講演。連続テレビ小説「マッサン」が結末に向かう直前ということもあり、会場の興味を引いた。