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日本植物油協会が平成27年度通常総会を開催  

 日本植物油協会は5月21日、東京・大手町の経団連会館で平成27年度通常総会を開催した。理事の補欠選任の件では、理研農産化工社長の野中修誠理事から退任の届出があり、同社の鵜池直之会長を補欠選任した。
 総会後の懇親会冒頭に梅田純和会長が挨拶を行い、円安や訪日外国人の増加などを受けて、上場企業各社の15年3月期決算に好業績の話題が多いことに触れ、「製油産業が必ずしもその輪の中にないことが残念と思いつつ、今後の努力をさらにしなければならない思いを強くしている」と語った。食品への需要、とりわけ油脂需要の回復感はまだ乏しいのが実感だ。楳田会長は「油脂の収益は海外原料相場や為替、国内景気、消費者の生活防衛意識の強弱などを元に決まる。価格決定の各因子は、価格を押し上げなければならないことを大いに示している現状である。価値に見合った価格を形成することこそが、産業が健全に成長していくほとんど唯一の方法ではないか。製品の価値を貶めることなく、厳しい需要環境を乗り越えていきたい」と強調した。