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日本チョコレート・ココア協会のシンポジウムが20周年

 日本チョコレート・ココア協会は9月18日、東京・大手町の経団連会館で「第20回チョコレート・ココア国際栄養シンポジウム」を開催した。
 同シンポジウムは、1995年以来、定期的に開催しており、今年で20回目を迎えた。今回は、5人の研究者がチョコレート・ココア摂取による栄養効果について講演した。
 「高カカオチョコレート摂取による健康効果」というテーマで、愛知学院大学心身科学部の大澤俊彦教授は、愛知県蒲郡市で高カカオポリフェノールを含むチョコレートを約400人の成人男女に4週間摂取させた大規模臨床試験の結果について報告した。大規模なヒト臨床研究は、日本ではほとんど行われず、今回はアジア系の人種に限って調査を行った。72%カカオポリフェノール含有チョコレートを選び、1日25g(カカオポリフェノール650mg)を4週間摂取した。その結果、正常な血圧の人に比べて高血圧の人の血圧は大きく低下したにも関わらず、体重とBMIに影響は出ず、さらにHDLコレステロール値の上昇がみられるとともに、精神的、肉体的活動にも安定であるという結果が得られた。