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雪印メグミルクが平成28年春季新製品発表会を開催

 雪印メグミルクは2月9日、東京・新宿区のリーガロイヤルホテルにおいて「平成28年春季新商品発表会」を開催した。冒頭、板橋登志雄取締役執行役員が新商品発表会にあたり挨拶した。

 板橋氏は、食を取り巻く環境について、超高齢社会への突入やさらなる健康意識の高まりに触れ、「当社はミルクの持つ機能性を具現化した商品で、消費者の健康意識の高まりに応えていきたい。一方で、食に求める価値は健康だけではなく、社会環境の変化とともに多様化している。女性活躍の場が拡大することにより食のオフィス需要を喚起させたり、ストレス社会の中で食に癒しやリラックスを求める中、特に子育ての世代は、子どもに与える食に今まで以上に気を配っている。また、先行き不透明な経済情勢は、堅実・安定志向からくるロングセラーブランドへの回帰や、家飲み需要の拡大をもたらしている。そして食の基本であるおいしさについては、新しいおいしさ、新しい食シーンを求めるという要素があると考える。当社は食の多様化した価値に応えるべく、常に新たな価値を付与した商品を提案し続けていく」と語った。

 さらに、わが国の酪農を取り巻く環境については、「TPP交渉による乳製品の関税低減、撤廃、世界的な乳資源需給、為替動向、エネルギーコストなど、非常に厳しいものと認識している。このような状況から、酪農乳業界は新たなステージを迎えることになる。当社は貿易自由化の流れに関わらず、国内酪農を基盤とし、ミルクの付加価値を具現化した商品を市場に投入していくことで、当社グループの企業理念にある酪農生産への貢献を果たしていく」と説明した。

 こうした状況を背景に開発された今季の最重点商品には、乳飲料の新ブランド「BOTTLATTE(ボトラッテ)」を掲げ、「キャッチコピーは、“たっぷり、はかどる、ながラッテ。『ボトラッテ』”。リキャップができるボトル容器の飲料製造設備を東西2工場に導入し、全国への供給体制を構築、展開していく。ミルクの専門家が生み出す独自の商品価値にチルド飲料の課題である容器の利便性をかけ合わせ、新たな価値を提案する。チルド飲料における市場開拓現場として、仕事などをしながら飲むという新しい飲用スタイルと、ボトルに入ったラテという新カテゴリーの創出を目指す。カップ飲料が新たな市場を開拓したように、チルドボトル本格ラテ飲料で新たな需要を創出する」と紹介した。同品は、“リラックスした集中”を持続させ、仕事や勉強をはかどらせてくれる“デスクトップラテ”をコンセプトに、20~40代のオフィスワーカーをターゲットとし、「カフェラテ」と「ロイヤルミルクティー」の2品をラインナップする。

 このほか、ミルクにこだわる新しいおいしさを追求した、さわやかなシャルドネが香るデザート系のチーズクリーム「雪印北海道100 クリームチーズ シャルドネ」や、ローストアーモンドのつぶつぶ食感とヨーグルトと相性の良い素材を組合せた「アーモンドブレイク ドライフルーツミックス バニラ×ストロベリー」などを新発売する。平成28年春季新商品・改良品は、子育て応援、おいしさへのこだわり、ロングセラー、家飲み需要、新しい、楽しい食シーン、健康機能性といったニーズに対応した計62品で展開する。

 油脂関連では、「ネオソフト」がCMキャラクターであるタレントの橋本環奈さん主演映画「セーラー服と機関銃─卒業─」とコラボレーションしたキャンペーンを3月5日より実施する。