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花王が「ビューティリサーチ&イノベーションセンター」を開所

 花王は9月7日、化粧品の研究・生産拠点である、小田原事業場(神奈川県小田原市)内に、新たな研究施設「ビューティリサーチ&イノベーションセンター」を開所した。
当日、午前中には澤田道隆社長、黒岩祐治神奈川県知事、加藤憲一小田原市長らが出席して開所式が行われ、午後から見学会を実施した。
 花王グループは、近年、化粧品を取り巻く環境が大きく変化する中、より高いレベルの「美」の提案をめざすとともに、「安全・安心」を強化していくために、カネボウ、ソフィーナを支える研究部門、生産部門を一体化させ、グループ資産の最大活用を図り、化粧品事業の強化を進めている。
 生産部門については、2014年7月に製造新会社「花王コスメプロダクツ小田原」を設立し、同社グループにおける化粧品の基幹工場として各製品を生産している。2015年7月には、工場の建屋を増設するなど、生産能力を強化した。日本国内のみならず、成長市場であるアジア市場をはじめとする海外への対応を加速している。
 研究部門については、2013年8月から順次一体化を進めてきた。「ビューティリサーチ&イノベーションセンター」では、同社グループの化粧品に関する研究機能を小田原事業場に集結させ、新しい美の価値提案をめざして、科学と感性を融合させた革新的な研究にも取り組んでいく。
 小田原事業場の研究・生産機能の増強に対する設備投資額は、併せて約130億円に達する。