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日本植物蛋白食品協会が技術セミナーを開催

 (一社)日本植物蛋白食品協会は2月14日、東京・日本橋兜町の製粉会館で「平成28年度日本植物蛋白食品協技術セミナー」を開催した。
 当日は、「植物性たん白の栄養・生理機能について」(日本医療栄養センターの井上正子所長)、「食品表示をめぐる最新の動向について」(宮城大学の池戸重信名誉教授)という2題の講演が行われた。
 井上氏は、大豆たん白については、アミノ酸スコアが100であり、牛乳(カゼイン)、卵(卵白)のたん白と同じ最高点で優れていることを紹介した。、また、主な生理機能として①血清コレステロール調節作用②抗動脈硬化作用とメタボリックシンドローム③肥満改善作用④制がん・抗腫瘍作用⑤血圧降下作用──などがあると指摘した。
 さらに、井上氏は、米ハーバード大学の研究を紹介し「動物性たん白質が多い人は、少ない人に比べて2型糖尿病の発症リスクが高まる。動物性たん白質の5%を、大豆や小麦など植物性に置き換えることで、発症リスクを0.77倍まで抑える可能性がある」と述べた。