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ADEKAが2017年度RISU BRAND新製品発表会

 ADEKAは3月30日、東京・東尾久の同本社において、「2017年度RISU BRAND新製品発表会」を開催した。
 2017年度は、練り込み油脂「ジェネルー」、折り込み油脂「オリンピアジェネルーシート」、練り込み油脂「EZマーガリン」、ホイップクリーム「マリアネージュ」、フィリングクリーム「ディオネホイップ練乳」、フィリングクリーム「なめらかクリーム(カスター)VB」、フィリングクリーム「フロマクリエ」という7品種7品目を上市した。
 冒頭に、斉藤隆浩食品企画部長があいさつに立ち、食品事業の歴史について振り返ったあと、2016年度の食品事業の業績について、「第3四半期まで増収増益で推移した。練り込み用マーガリン、折り込み用マーガリンが好調な動きをみせたほか、ホイップクリームなどの加工食品も好調だった。海外の関係会社も為替の影響もあり、大幅に増販し、業績に寄与した。これは、15年度の業績が厳しかったことの裏返しがあったことが1点。また16年度前半は、原料のアドバンテージがかなりあったことも要因である」と説明した。
 しかしながら、需要環境は変動しており、「マーガリン工業会の統計は昨年9月までは102%で推移したが、それ以降は前年割れの98%で、着地は、業務用マーガリン・加工油脂のみで100.5%微増で終わった。原料面は、昨年後半から上昇しており、現状も楽観できる状況ではない」と指摘した。
 17年度の販売方針については「重点市場で規模の拡大をめざす方針を継続する。17年度は、製パン、製菓、洋菓子市場向けの新製品をラインアップしている。創業当時の市場のウォンツに対応する形から、現在はニーズに対応する形に変化する中で、市場ニーズにあったものを出していく必要がある。ただし、当社としてはシーズを提供していくことで、これがニーズとマッチすることが求められており、シーズを提供することが使命と考えている」と斉藤部長は語った。
 続いて、青木幸央マーケティンググループリーダーが市場環境や新製品のテーマを説明した。2017年度新製品については、青木リーダーは「取引先の高付加価値な商品作りをRISU BRAND製品の『おいしさ』と『使いやすさ』でサポートする。商品価値の向上をサポートし、利益拡大に貢献するというコンセプトとして上市した」と説明した。
 新製品のテーマは、「これまでもこれからも ともに創る」を掲げており、青木リーダーは「これからもRISU BRANDは製品とサービスを通じ、取引先の製品開発や課題解決に貢献していく」と強調した。
※新製品の詳細については、本誌5月号にて紹介。