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日清オイリオグループが未病シンポジウムで講演

 日清オイリオグループは10月12日、パシフィコ横浜で開催された未病シンポジウム「楽しみながら健康と向き合うために」に協賛し、「あぶらと!創る 健やかライフ」と題して講演した。
 同シンポジウムは、健康と病気の間の状態である「未病」をテーマに、産官学連携の事例を交えながら、新しいヘルスケアのあり方を議論した。第3部「健やかな生活に向けて、企業としてできる」では、日清オイリオグループ、ファンケル、ロッテの3社が登壇した。
 日清オイリオグループの土屋欣也室長理事ヘルスサイエンス事業推進室は、健康寿命の延伸に関する取り組みや油脂摂取の重要性を解説した。
 講演の中で、三重県鈴鹿市の産官学連携の取り組みを紹介した。10食品群に鈴鹿市の地場食材を利用し、MCTを含んだ食用油に使用したレシピコンテストを開催した。120件以上の応募があり、反響が大きかった。さらに、高齢者の協力を得て10食品群とともにMCTを摂取してもらい、健康家計簿の作成を行ったところ、摂取食品群の数が増加する効果があった。
 続いて、MCTの特長について解説し、「ココナッツ油やパーム油に多く含まれる成分で、特長はエネルギーになりやすい。以前は、限られた用途で利用されていたが、近年はさまざまな用途で研究が進み、利用の幅が広がっている」と述べた。