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井上誠耕園がオリーブの新油を味わう会

 小豆島のオリーブ農家である井上誠耕園は11月7日、東京・日比谷パレスにおいて「オリーブの新油を味わう会」を開催した。会では、小豆島から運んだオリーブの枝からの収穫体験や、収穫したばかりの無ろ過のオリーブオイルの試飲や料理の試食、管理栄養士の足立香代子氏によるオリーブオイルの健康機能に関する講演などが持たれた。
 三代目園主の井上智博氏は、「オリーブの認知は圧倒的に広まったが、オリーブの魅力はもっともっと深いものがある。オリーブは同じ品種でも、作る所、また作り手のフィロソフィーや人柄が変われば百花繚乱、色んなオリーブオイルの味が出来上がってくる。それがまさにオリーブのロマン。それを少しでも皆様にもっと知ってもらって、もっとオリーブのファンを国内で作っていければ」と開催の目的を説明した。
 全国各地の農家では、農業を続けていくためにも高収入な果樹栽培の道が探られており、現在では九州、伊豆、石川、仙台などでオリーブの試験栽培が始まっているという。井上園主は、わが国の気候風土と地形では、国産オリーブは手間暇かけた高品質のものを生産するべきで、ワインのように産地や品種などによる違いを楽しむファンが広がってほしいとの想いを熱く語った。