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毎日のフッ素ケア提案を強化するライオン

 ライオンは6月15日、ステーションコンファレンス東京において「クリニカオーラルケアセミナー」を開催し、歯磨き剤におけるフッ素の有用性について紹介した。
 厚労省は今年3月、薬用歯磨き剤に配合できるフッ化物濃度の基準を見直し、上限濃度を従来の1,000ppmから1,500ppmとすることを承認した。WHOの技術レポートによると、1,000ppm以上のフッ素濃度では、500ppm高くなる毎にムシ歯予防に6%の効果上昇が認められ、諸外国で採用されている国際基準(ISO)と同様に緩和されたかたちだ。
 セミナーでは、ライオン快適生活研究所の平野正徳オーラルケアマイスターが「フッ素応用の拡大と初期ムシ歯の修復」について説明した。初期ムシ歯の修復などフッ素のムシ歯予防メカニズムについて解説した上で「日本では近年、ムシ歯は減少傾向にあるが、歯を失う主な原因であるムシ歯予防をさらに進める社会的意義は大きい。ムシ歯予防のためには毎日のセルフケアが大切。フッ素が歯に残りやすい設計の歯磨きを使い、適量を使用して欲しい。すすぎは1回がおすすめ」と語った。
 商品戦略については、「クリニカ」から高濃度フッ素配合と独自の高密着フッ素処方を組み合わせたアイテムを強化する。6月自然切替の「クリニカアドバンテージ ハミガキ」はフッ素濃度を1,450ppmに引き上げ、予防歯科トータルケア歯磨きへと進化させている。さらに7月26日には「クリニカアドバンテージ コートジェル」を改良新発売する。こちらもフッ素高濃度1,450ppm配合で、就寝前に独自処方のジェルでくまなくコーティングすることでフッ素が翌朝までとどまり、就寝中に歯を強くしてムシ歯を防ぐフッ素ケアジェルとして提案を強めていく。