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太田油脂が市民公開講座を共催

 太田油脂は9月23日、東京・千代田区の学術総合センター一橋講堂で、第26回日本脂質栄養学会と同時開催された「市民公開講座」を共催した。
 市民公開講座は、日本脂質栄養学会で得られた細心の知識について、一般の人を対象にわかりやすく解説するための講座で、「脳と心と体にやさしい油を知る」をテーマに行われた。
 講座でははじめに、麻布大学生命・環境科学部食品生命学科の守口徹教授が「私たちの健康とオメガ3系脂肪酸」と題し、食物の吸収と食生活の変化や、脂質について、オメガ3系脂肪酸と脳機能の関係などを解説した。特に、オメガ6脂肪酸の欠乏症は見られない一方、オメガ3脂肪酸は摂取不足気味で、オメガ3脂肪酸が欠乏すると脳機能を中心に障害が起きやすくなることに警鐘を鳴らし、「健全な脳機能、私たちの心を維持するためには日頃から意識して魚を食べてもらいたい。それが無理なら、エゴマ油やアマニ油からオメガ3を摂って欲しい」と語った。
 続いて、太田油脂オイルアンバサダーを務めるウエルネスフードデザイナーの斉藤緑里氏が「オメガ3の食事への取り入れ方」を紹介した。油と栄養の関係として、効率の良いエネルギー源であることや、脂溶性ビタミンの吸収を助けること、必須脂肪酸の供給源であることを説明した上で、オメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)が「皮膚の健康維持を助ける栄養素」として栄養機能食品の対象成分とされ、1日当たり0.6~2.0gの摂取目安量であることから「エゴマ油などのオメガ3オイルを1日小さじ1杯、料理にそのままかける」食べ方を薦めた。オメガ3の簡単レシピの実演も行った。