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エコプロ2017が開催

 産業環境管理協会と日本経済新聞社は、12月7~9日、東京ビッグサイト東1~5ホールにおいて、「エコプロ2017~環境とエネルギーの未来展(第19回)」を開催した。616社・団体、1,414小間の展示規模で、16万91人(前年16万7,093人)が来場した。

 花王は、ブース中央でステージプログラムを実施したほか、“地球のきれい”“街のきれい”“身近なきれい”の3コーナーで、同社製品や工場にまつわるエコへの取り組みを紹介した。また、新たな取り組みとして、詰替え用パウチのリサイクルを提案した。
 TerraCycle(テラサイクル)と協力して使用済み詰替え用パウチを回収し、集めた詰替え用パウチは、洗浄・粉砕の後、溶かして固めるてほぼ均一のペレットにする。この段階ではまだ柔らかい素材だが、花王の樹脂改質技術を活用し、最終的には容易に組み立てたり解体したりできるブロックに再生する。
 このプロジェクトの肝は詰替え用パウチの回収で、消費者が回収に協力するモチベーションをいかに高めるかが一番の課題であるという。そこで同社では、再生材の利用に関して、消費者と一緒に新たなモノを創り出していくことを重視してブロックを考案し、プロジェクト名は“RecyCreation(リサイクリエーション)”とした。現在は、上勝、鎌倉、女川、石巻の4ヵ所で実証実験を行っている。

 ライオンは、“毎日の暮らしが地球の健康につながる”を展示コンセプトに、人の健康が地球の健康を支えていることを伝え、エコの習慣化を呼びかけた。わが国のCO2排出量は、最も大きい産業部門では減少しているものの、家庭部門は増加傾向にある。こうした実態に対して、各家庭で使用される同社の製品だからこそできることを提案した。
 歯ブラシでは、テラサイクルと提携して使用済み歯ブラシを回収し、植木鉢やベンチにリサイクルする活動を2015年より行っている。毛先が開いた歯ブラシは新しいものに対して約4割汚れ落ちがダウンしてしまうため、1ヵ月に1度の交換が推奨されるが、多少の毛先の開きでは歯ブラシ交換を躊躇してしまう人もいる。わが国では30歳以上で歯周病のある人の割合が80%にも上り、歯を失う一番の原因となっているほか、最近では全身の健康にも影響を与えることがわかってきている。リサイクルの仕組みを作ることで、適切なサイクルでの歯ブラシ交換が期待でき、人の歯と口の健康を守ると同時に、地球の健康にもつながる取り組みとなっている。
 このほか、超濃縮液体洗剤「トップ スーパーNANOX」、台所用洗剤「Magica」、「ルック おふろの防カビくん煙剤」、「ルックまめピカ トイレのふき取りクリーナー」などによる節水・省時間・省資源への効果を紹介した。
 
 味の素グループとして共同出展したJ-オイルミルズは、家庭でできるエコとして、食用油による調理は食感や香り、コク味を向上させることができ、様々な使い方ができるため、食材をおいしく食べきれることを伝えた。
 原料の有効利用では、2016年度に副産物の再資源化率99.99%を達成した。展示会では大豆とナタネを例に、副産物が味噌や醤油、飼料、肥料、健康食品などに利用されていることを説明した。
 エネルギーに関しては、発電時の熱を工場内で利用するオンサイト発電を千葉工場、静岡工場に導入している。会場には手動の発電模型と電球を用意し、送電の距離が近いほど電気ロスが少ないことを分かりやすく伝えた。また、倉敷工場、若松工場では2017年に高効率ボイラーが稼働しており、横浜工場では、2016年より日産自動車と共同して蒸気供給プロジェクトを開始している。こうした取り組みにより、2016年度のCO2排出量は1990年度比で約40%の削減に成功した。