• 新製品

テーブルマーク、ケイエス冷凍食品が新商品発表会

 テーブルマークとケイエス冷凍食品は1月25日、東京・羽田のテーブルマーク食品開発センターにおいて、2018年春夏新商品発表会を開催した。

 はじめに、テーブルマーク専務執行役員の香川雅司マーケティング&セールス本部長が新商品開発の方針について説明した。香川専務は、「一言で言うと当社は、強い商品をより強くしていくという方針だ」と述べ、重視する商品育成のポイントを3つ挙げた。1つ目は「お客様との接点である商品を通じて、長い間ご愛顧頂いたという歴史」、2つ目は「お客様のベネフィット。端的に言うと、消費者または利用者×シーン」、3つ目は「今後どうなっていくかというトレンド」であるとし、信頼感のあるブランドのさらなる強化と、食シーンや利用シーンをよく考えたベネフィットの提供、トレンドの先読みを商品開発の基軸に据える。

 新商品の詳細については、松田マーケミックス担当部長が説明した。松田担当部長は開発方向性について「開発テーマは、『食べる人』の求める価値を具現化するとともに、『調理する人』の課題を解決する商品作りをテーマに商品を作っている。高齢化社会を背景とした労働力不足から、社会環境が急速に変化を遂げていると認識している。わが社はその変化から生じた新たな価値を具現化し、提供するとともに、新たな課題を解決していきたいと考えている」と述べ、具現化については「おいしく健康。このテーマは継続して推進していく。当社が強みとするステープル、お好み焼き・たこ焼の注力に加えて、『個食需要』の高まり、『お客様の本物志向』といった、多様なニーズに応えられる商品ラインナップ、新たな食シーンを提案していきたい」などと語った。

 家庭用冷食では、同社が強みを発揮する冷凍麺から、トレー付き具付麺「かねふくの明太子使用 明太クリームうどん」「豚肉と野菜の塩まぜそば」を新発売し、「肉味噌ジャージャー麺」「四川風汁なし担々麺」をリニューアル発売する。いずれも新開発のトレーを採用しており、たっぷりの具材と麺の使用が可能となり、より混ぜやすくなった。
冷凍米飯では、内容量600gで大満足ボリュームの「肉めし」を、食卓向けでは、「今日のもう逸品」シリーズから「若鶏の香草焼き」「しいたけの肉詰め」を新発売する。3品ともリーチインケースに対応したタテ型の新デザインパッケージを採用した。
 テーブルマークは、家庭用冷凍・常温・業務用から、新商品30品・リニューアル品30品を発売する。

 ケイエス冷凍食品の新商品説明では、はじめに大野潤取締役常務執行役員が「発売以来45年経つ肉団子を過去にない大幅なリニューアルをした。これが一番の目玉になる。考え方としては、強いものをより強くという考え方に基づいていて、ケイエス冷凍食品は何が強いのだとなると、ミートボール。これが私どもの強みであり、今後とも伸ばすべきものと思っている」などと方針を語った。

 発売45周年の「国産肉 肉だんご」は、肉感や噛み応えをアップし、従来の甘めのタレから、大人が満足するタレに改良した。また、発売25周年の「国産鶏 鶏つくね串(照焼)」は、パッケージデザインを変更し、肉だんごと2品合わせてキャンペーンを実施していく。さらに、全面イラストでインパクトのあるパッケージを採用した「さつま揚げ串」を新発売し、主力の串ラインナップに追加する。
 ケイエス冷凍食品は、家庭用4品、業務用7品の新商品・改良品を発売する。