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流の直塗り・シートタイプで攻勢かける「Ban」
男性用「汗ブロック」とパウダー無配合シートを発売

 ライオンは1月31日、東京・渋谷区のクラシカ表参道で「Ban 2018 新製品発表会」を開催した。
 昨今、ビジネスカジュアル、女性上司の一般化や、保湿性インナーの普及など社会・生活者の変化にともない、汗・ニオイに関する意識も変化している。制汗剤に予防機能や対処性・簡便性の充実が求められるようになり、直塗りタイプやシートタイプの使用率が増加している。同社の調べによると、2017年の制汗剤の市場規模は約500億円で5年前と大きく変わらないが、タイプ別では男性用を除く一般用はスプレーが136億円から92億円に、ウォーターが44億円から28億円に減少する一方、直塗りは94億円から121億円に、シートは78億円から83億円にそれぞれ拡大している。また、男性用は市場が拡大傾向にあり、スプレーは30億円程度で5年前と変わらないが、直塗りとシートが伸びを牽引しており、それら2タイプで150億円近くを占めるようになっている。
 「Ban」は昨年「着たい服を着よう。」をテーマにキャンペーンを展開し、「汗ブロック」シリーズが共感を得て、ワキ汗対策カテゴリーを創造したことで直塗り市場の活性化に寄与してきた。さらに「もっと色んな服を楽しもう!」と提案を強め、2つの新製品を2月7日より全国で発売している。
 ひとつは「汗ブロック」シリーズ初となる「Ban 汗ブロッックロールオン プレミアムラベル 男性用」で、近年、身だしなみを積極的に整えている20~30代男性に着目したものだ。この“清潔男子”の約7割がワキ汗・汗ジミを気にしており、ワキ汗対策は「自分らしく振る舞うため、自分に自信をつけるための身だしなみとして重要になっている」(同社快適生活研究所の芳賀理佳ヘルスケアマイスター)という。そこで、これまでの制汗剤はニオイ対策というアプローチではなく、女性目線から清潔男子の気づきを喚起していくようなコミュニケーションを強めて、ワキ汗対策による身だしなみケアとして同品を清潔男子に提案していく。
 男性は暑いときに女性の約2倍の汗をかくとも言われるが、高密着プラグと耐水皮膜ヴェールを配合した「汗ブロック」独自のリキッド処方で、ワキ毛があってもしっかり密着して汗の出口にフタをし、ワキ汗が出る前にしっかり抑えることができる。また、殺菌成分イソプロメチルフェノールがニオイ菌を殺菌して、一日中しっかりワキのニオイを防ぐことに加えて、男性特有のニオイを抑える成分として知られるキョウニンエキスも配合している。
 2つめは「Ban爽快さっぱりシャワーシート ノンパウダータイプ」。シートタイプは拡大傾向にあるものの、従来のパウダー配合シートの白残りやきしみを気にして使用をためらったり、使用頻度を控えている女性層に向けて訴求していく。3層構造の厚手☓立体メッシュシートにさらさらリキッドを配合しており、パウダー無配合でも汗・ニオイ・ベタつきをしっかり拭き取ってさらさらな肌へ導く。黒い服でも白残りしないので、躊躇なく使えることは大きなメリットだ。