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ライオンがクラウドファンディング活用したプロジェクトを開始

ライオンは、国内最大のクラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」を活用した新美容機器「VISOURIRE(ヴィスリール)」の開発・事業化プロジェクトを9月6日より開始した。開始当日は、ステーションコンファレンス東京において説明会を開催し、プロジェクトのスタートを宣言した。

 説明会では始めに、ライオン研究開発本部イノベーションラボの宇野大介所長が、「ライオンのイノベーション実現に向けた取組みについて」説明した。
 ライオンは、今年発表した2030年に向けた新経営ビジョンにおいて「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」という目標を掲げている。宇野所長はこれについて、「『健康、快適、清潔・衛生を通じた新たな顧客体験価値の創造』により、毎日の習慣を、もっとさりげなく、楽しく、前向きなものへ“リ・デザイン”する。これにより、一人ひとりの『心と身体のヘルスケア』を実現しよう、というものだ」と紹介した。
 その中で研究開発本部について宇野所長は、「『新たな顧客体験価値の創造』ということで、今、すべての研究員がこれに向けて進んでいる。具体的には、①顧客の共感につながる体験価値つくり。そしてそのために、②オープンイノベーションによる研究開発のスピードアップをしていこう、ということで今進んでいる。また、この体験価値を創造する1つの象徴的な部署として、イノベーションラボが本年発足した。イノベーションラボのミッションは、イノベーションの量・質・スピードを高めるためのライオン全社のハブとなり、従来の事業部、開発研究所体制を超える“驚きのある”新規事業を創出しようと、このようなビジョンを掲げて活動している」と説明し、今回の「VISOURIRE」もこれに基づく新提案であるとした。

 続いて、ライオンイノベーションラボの川崎亜沙子氏が、新美容機器「VISOURIRE」の特長や使用方法について、マクアケの木内文昭取締役がクラウドファンディングサービス「Makuake」について、ライオン経営戦略本部事業開発部の藤山昌彦氏が、クラウドファンディングプロジェクトの概要についてそれぞれ紹介した。

今回のクラウドファンディングでは、ストレッチバー+潤滑ジェルで、価格は1万4,000円(税別)と設定している。支援の目標金額は300万円で、期間は9月6日~12月26日までで募集する。最終日までに目標を達成できた場合、2019年以降、生産対応に移行し、6月頃までを目処に支援者に製品を届ける。