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全油販連が「第2回油脂未来セミナー」を開催

 全国油脂販売業者連合会(全油販連)は10月24日、日清オイリオグループ横浜磯子事業場(神奈川県横浜市)において、「第2回油脂未来セミナー~油の花から実へ~」を開催した。
 今回のセミナーでは、「油とは何か」をテーマに関西、愛知、東京の3団体合同で約70名が参加し、日清オイリオグループ横浜磯子事業場を訪れて、食用油の生産工程を見学した。
 冒頭に、宇田川公喜会長(宇田川商店社長)が挨拶に立って、「昔の話は知らないという人も多いが、『油』という文字はどこから来ているかというと、『炙』から来ているそうで、肉を下から火で炙ると出てくるものが油の語源になっているという話で、最初は植物油ではなく動物の油だったようだ。このように歴史を勉強することで過去を振り返って未来に向かって研鑽していきたい。短い時間であるが、工場見学で油のことを学んだり、懇親を深めたりして欲しい」などと述べた。
 続いて、日清オイリオグループの光畑欽央理事横浜磯子事業場長が工場の概要を説明した。
 光畑理事は「横浜磯子事業場は1963年から生産を開始した。工場建設から数十年が経って老朽化しており、順次、計画的に更新工事や市場の需要に応じて再配置工事を行い、リニューアル化を進めている。敷地面積は約23万3,000㎡。横浜球場で9個分の敷地があり、本日見学するのはその約半分になる。米国とブラジルから大豆を、カナダからナタネを輸送し、船から機械で吸い上げて、通関を通して、搾油、精製、充填し、出荷している。機能と設備、立地条件を活かして効率的なオペレーションで稼働している」と述べた。