• 企業

日清オイリオが秋のプレゼンテーション
需要創造や課題解決に“One More!”提案

 日清オイリオグループは8月28日、グランドニッコー東京 台場で、量販店や卸店の部門長・バイヤーを中心とした主要取引先を対象に「秋のプレゼンテーション」を開催した。8月30日の大阪会場と合わせて約1,150名を招き、今春に続いて“One More!”をテーマに、流通や消費者の課題やニーズに向き合い、需要の創造や、調理現場の課題解決、新素材の価値化などを提案した。
 業務用では、着色抑制機能を加えて今春リニューアル発売したフライ油「日清スーパーロング」シリーズによる揚げ物惣菜売場の活性化や、新たに「日清炊飯油CH」による冷蔵ケース販売の寿司惣菜のおいしさ維持、冷凍保存時に米飯が硬くなりにくい機能を訴求した。「日清炊飯油CH」に加えて、ミツカンの「粒立ちエース」など米飯改良剤を使用すると、さらに米飯の老化を抑制できることも紹介した。また、「日清炒め油焙煎香味タイプ」や「日清純正ごま油本胡麻搾り」を使用した卵チャーハンのように鉄板を活用し、チャーハンの売上アップへの貢献も提案した。
 インストアベーカリー向けでは、機能性がありながら流動性のある半固体脂で作業性に優れる「日清ベーカリーフライオイル」を使用した揚げコッペパンを紹介し、大東カカオの「ショコラプードル バニーユ」などと組み合わせの豊富なバリエーションを揃えた。また、グループ会社の攝津製油は、油槽用洗剤「フライヤースター」の導入事例や新製品の「ニオイの少ないカビ取りジェル」などの紹介を含め、キッチンの衛生管理の見える化を訴求した。
 ホームユースでは、かけるオイル市場のさらなる活性化に向け、トマトや鍋、スープ、夜食、スイーツといった様々なメニュー、シーンでの食べ方を提案した。ホットミルクに「日清マカダミアナッツオイル」、菓子パンにオリーブオイル、焼きうどんにアマニ油、ラーメンにゴマ油、また、かけるオイルの構成比が比較的低くなる下期にはオイル鍋の提案を強化する。また、今春実施した「BOSCO」×カゴメの共同販促は高い併購効果が見られたことから、今秋も各種企画を予定している。
 一方、生食使いの拡大から、食用油の購買動機は健康性や香り、おいしさなど多様化した中で、今秋「日清味つけごま香油」を新発売し、伸長著しいゴマ油の生食用途をさらに促進し、奥行き拡大を実現していく考えだ。
 ギフト商品については、「Oliva d' OilliO」などでカジュアルプロモーションに引き続き注力する。また、歳暮では、今年中元期より導入した二段重ねにすることにより流通業等の配送コスト抑制に繋がるラインナップを1品追加する。
 ヘルスサイエンス事業を推進する中で、同社は食事と運動、栄養バランス、脂質バランスの3つが大切であることを伝えている。栄養バランスの管理に役立つ10食品群のチェックアプリを同社は現在開発中で、プロトタイプ版の紹介も行った。正式版のリリースは10月に予定しているという。
 また、ウェルネス分野では、特にMCT(中鎖脂肪酸)についてアスリートが注目する第四の栄養素であることや、身体づくりや美容向けの提案を行った。理想のボディをめざす人向けにエネルギー補給をサポートする「MCT CHARGE パウダー」や「MCT CHARGE ゼリー PRO」を今秋新商品として発売している。