• 企業

築野食品工業が情報発信基地“Comeyu Kichen”をオープン

 築野食品工業は8月18日、東京・代官山地下グルメ街と大阪・ハグミュージアムで第6回築野レシピコンテストの最終審査を一般の来場者の投票形式で実施した。いずれのレシピも甲乙つけがたくおいしかった」という感想も多く寄せられた中、最優秀賞に北川としえ氏の「ワンハンド!ピリ辛揚げワンタン」(171票)に輝いた。夏でも食欲をそそるキムチを使用し、ワンハンドでおやつ感覚で軽く食べられ、コメ油で揚げたことにより、カリッと仕上げたメニューだ。また、ファイナリスト賞を中尾明菜氏の「大豆入り大根もち」(133票)と加藤貴大氏の「米粉のかりんとう饅頭」(108票)が受賞した。各賞のレシピは同社Web、Facebook、クックパッドで発表する。
 また、最優秀レシピについては、代官山地下グルメ街に同日からオープンした米糠製品に特化した同社のアンテナカフェ&ショップ「Comeyu Kitchen」で3カ月間の期間限定メニューとして提供されている。 
 同社は、そのComeyu Kitchenのオープンメディア発表&試食会を9月5日に開催した。より多くの人にコメ油のおいしさや用途を様々なメニューを通じて提案するとともに、コメ油製品や、米糠に含まれる肌に良い成分を生かした同社スキンケア製品の販売も行い、米糠製品の情報発信基地として活用する。
 築野富美社長は「コメ油を徹底的に使いこなして、コメ油尽くしの料理もあって良いのではないかという気持ちで取り組んでいる。当社は科学的にコメ油の良さを解明できるか悩んで、70周年を今年迎えた。その中で、成蹊大学の原節子先生がコメ油を色々研究されていると聞き、企画開発にアドバイスをもらってきた。また、料理研究家の足立敦子先生は、子どもからお年寄りまでコメ油を使った料理教室を10年以上行い、ラジオ番組でその内容やコメ油の良さなどをを発信することに努力されている。機能性の面、料理特性の面からそれぞれ先生の協力を得ているが、もう一度原点に戻って、日本の宝である米糠からできるコメ油の良さをわかってもらいたい」と語った。
 その後、同社経営企画室(広報部)の築野靖子氏が米糠製品とComeyu Kichenについて説明し、特に「私たちが着目している米糠は、コメの成分の中で95%の栄養分を含む栄養リッチな素材で、貴重な国産資源ともいえる。しかし、米糠は、そのまま使うには臭いもあり、腐りやすいので、生活に取り入れにくい側面もある。それを気軽にライフスタイルに活用できる方法をComeyu Kitchenを通して提案したい。それが健康・美容だけでなく、社会貢献にも繋がることをここを情報発信基地にして伝えていきたい」と同キッチン開設の目的を説明した。また、 発表会では、成蹊大学理工学部の原節子客員教授と料理研究家の足立敦子氏、築野富美社長によるパネルディスカッションも行われた。