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日清オイリオグループは付加価値品の拡大やISF社の販売増加が増益に寄与

 日清オイリオグループは11月12日、東京・中央区の同本社で2019年度第2四半期決算説明会を開催した。
 当期の連結業績は、売上高1,676億2,400万円(前期比2.7%減)、営業利益76億8,100万円(同23.7%増)、経常利益70億8,200万円(同1.1%増)、純利益45億8,600万円(同5.2%減)の減収増益だった。
 売上高は、相場下落によるミール販売価格の減少やパーム油市況軟化によるISFのパーム油加工品の売上減少などで減収となった。営業利益の増益については、油脂・油糧および加工食品における付加価値品の伸長や中食・外食向けの拡販、加工油脂におけるISFの欧州向け増加や為替要因などが寄与したもの。
 久野貴久社長は中期経営計画の進捗状況を説明した。その中で、付加価値カテゴリー拡大については、13年度実績を100とした指数で、2019年度目標を149に設定し、上期で79(進捗率53%)と順調な推移をみせている。取り組みの大きな柱として、家庭用の「かけるオイル」は、19年度上期も順調に推移。同市場の成長が継続し、2020年度には400億円に到達する見込み。なお、家庭用の付加価値カテゴリーの中でのオリーブ油、ゴマ油、サプリ的オイルの売上げは、19年度上期も前年期比116%と二桁以上伸長し、「さらに20年度に向けて高めていく」(久野社長)考え。