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全体的な作柄は優良・良が56%にとどまる

多雨の影響で2等級以上の収穫が減少

 アメリカ穀物協会は1月20日、東京港区のホテルインターコンチネンタル東京ベイにおいて「米国コーン・アウトルック・カンファレンス2020」を開催した。
 アメリカ穀物協会のケアリー・シフェラスグローバルプログラム担当上級ディレクターは「アメリカ穀物協会トウモロコシ収穫時品質レポート2019/20」について報告した。同レポートは今年で9回目を迎えており、米国産トウモロコシの輸出の90%以上を占める12州から集めた623サンプルを分析し、容積重やBCFM(破損粒や異物)、総損傷、水分含量、たん白質、でんぷん、油分などの項目を検査したものだ。
シフェラス氏は2019年の概況を非常に課題の多い年と表現し、トウモロコシ生産は様々な困難に見舞われたと語った。4~5月には、ほとんどの生産地で多雨に見舞われ、一部の地域では洪水も発生したことで作付けが例年よりも大幅に遅れた。地域によっては6月まで作付け時期が伸び、作付けの遅れを受けて夏季のシルキングや受粉も例年に比べ遅れた。