• 企業

キユーピーが新たに「フレッシュストック」事業を始動

キユーピーは9月4日、「新規事業展開オンライン記者発表会」を開催した。
まず初めに、メインテーマとなる同社グループの新規事業について、長南 収社長がプレゼンテーションを行った。
近年の共働き世帯の増加や、新型コロナウイルス感染症の影響により、食品購買行動や家庭内での調理行動は大きく変化している。店舗での滞在時間・買い物回数は減少し、コロナ禍においては、家族の食事を毎日3食分用意することの大変さを実感する人が増えた。そこで同社は、新たな試みとして「フレッシュストック」事業を始動。食ニーズの変化やwithコロナ時代におけるニューノーマルに対応する商品を展開していく。
「フレッシュストック(FS)」事業は、主に青果・精肉・鮮魚や、惣菜、日配など、低温売場専用商品の製造・販売を担う。同社が長年、業務用商品で培ってきた調理現場のニーズや、プロの味づくりの技術などを活かし、日々の食事作りをサポート。フレッシュな味わいながらも、日持ちしてまとめ買いできる商品ラインナップを提案する。
FS事業の第一弾となる新商品については、新規市場開発担当の藤原かおり上席執行役員から説明がなされた。
FS事業の柱となるのが、「パッケージ惣菜」「調味料」「たまご商品」の3つだ。キユーピーが企画・開発した商品を、3つそれぞれグループ各社のブランドで販売する。
ひとつ目の「パッケージ惣菜」では、おいしさ・鮮度はそのままに、賞味期間30日を実現。中食惣菜市場に「フレッシュストック」という新たな価値を創出した。今回発売するのは、デリカ食品から「あしたのお惣菜」シリーズとして「チキンと3種豆のトマトソース煮込み」「チキンと豆のごま豆乳クリーム煮込み」「揚げ物にあうソース タルタルソース」「揚げ物にあうソース オーロラソース」の4種類。レトルト殺菌ではなく加熱殺菌処理をしており、作りたての色調・風味を残すことができる。商品は、8月末から順次テスト販売を開始している。