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味の素第2四半期は家庭用伸長と経費削減で大幅増益

 味の素は11月4日、2021年3月期第2四半期決算説明会をオンラインにて開催した。
 同社の2021年3月期第2四半期の売上高は5,113億円(前年同期比96.1%)、事業利益は619億円(同130%)の減収増益となった。減収要因としては、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大にともない、主に、調味料・食品および冷凍食品において、内食需要の増加により家庭用製品の販売が伸長した一方、外食向け製品は販売が減少したことを挙げた。また、増益要因としては、調味料・食品および冷凍食品における家庭用製品の増収効果や、ロックダウン・外出自粛期間におけるマーケティング等の活動抑制による費用の減少、動物栄養の大幅増益に加え、前年同期にはプロマシドール・ホールディングス(PH)の商標権に関する減損損失計上があった反動影響によるものと説明した。
 また、第2四半期の業績進捗をふまえ、7月30日に公表した業績予想を修正し、売上高は前回予想から90億円引き上げ1兆660億円、事業利益は前回予想から100億円引き上げ1,000億円とした。上方修正の要因として、調味料・食品および冷凍食品において、新型コロナウイルスの影響により内食需要が増加し家庭用製品が大幅に伸長したことや、ヘルスケア等において、電子材料および医薬用・食品用アミノ酸が販売増、採算性向上したことなどを挙げた。修正予想に対する売上高の進捗率は48%、事業利益の進捗率は61.9%だった。