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岩瀬コスファが80周年謝恩講演会を開催

 岩瀬コスファ・は9月13日、創業80周年謝恩講演会を東京のホテル・ニューオータニにおいて開催した。大阪大学大学院教授で、ATRフェロー・石黒浩特別研究室長が「人間とアンドロイドとメディ」について講演を行った。講演の前に挨拶に立った岩瀬健治社長は「80周年は謝恩講演会と謝恩パーティを開催する予定だったが、3月11に東日本大震災を受けてパーティは中止し、その費用を義援金として赤十字に寄付した。10年前の9月11日に行った創業70周年記念の時は米国へのテロがあった。これは社会のために必要な会社になりなさいという試練だと考えている。弊社は創業以来、美と健康を通して、より多くのの人々により多くの喜びを与えることを目的としている。今後もグループ会社一丸になってこの目的達成のために歩んで行きたい」と語った。
 石黒教授は、人間に酷似したアンドロイド(ジェミノイド)制作の第1人者で、英国のシネクテックス社が選んだ「世界に生きている100人の天才」では日本人として最高の26位にランクインした。ちなみに同じ26位には米国のセティーブン・スピルバーグ監督がいる。石黒教授の講演は、いかにアンドロイドを人間に近づけるか、そのための人間研究、そして新しい携帯電話としてエルフォイド(人の形をした手の平サイズのロボット)を開発した話など多岐にわたった。