ライオン会総会で濱社長が経営方針について語る
posted on : 2012.02.09
ライオンは2月8日、東京・日比谷の帝国ホテルにおいて2012年ライオン会総会を開催した。全国から会員の卸店代表として226社から231人が参加した。ライオン会の名誉会長となった藤重貞慶ライオン会長の挨拶の後、新たにライオン会会長に就任した濱逸夫ライオン社長が、ライオンの2012年度経営方針について説明した。
藤重貞慶会長は、昨年120周年を迎えたライオンの歴史を振り返り、新経営ビジョンの考え方について語った。長期経営計画のV-1計画(Vision2020のPart-1)については、「最終目標として2020年に売上高5,000億円、営業利益500億円」を目指すことを明らかにした。
濱社長は、V-1計画の執行について「V-1計画は4つの戦略から構成されている。ひとつは国内市場の質的な成長、2つめは海外事業の量的成長、3つめは新しいビジネスかちの開発、4つめが組織学習能力の向上」と語り、国内市場の質的な成長と海外事業の量的な成長について語った。
まず国内事業の質的成長については、「3つの方針で進める。ひととつは重点分野のブランド育成活動を徹底的に行う。2つめは、新商品、新提案により付加価値市場の徹底的な拡大を図り収益構造の転換を図る。そして3つめはこれまで以上に生活者研究を深化させ新たな市場の創設を目指したい」との考えを明らかにした。
海外事業の量的成長については「当社は50年近くにわたり東南アジア、あるいは北東アジア中心に事業を行っているが、今後は国内市場とアジア市場の連係を確立することが不可欠だと考えている。海外事業の基本戦略は、オーラルケア、衣料用洗剤市場でNo.1を獲得、需要拡大に備えた生産・供給体制の増強、そして未参入国への展開」であることを強調した。