日本植物油協会は５月15日、東京・大手町の経団連会館において平成24年度通常総会と創立50周年記念式典を開催した。
　総会においては、役員の改選が行われ、新会長には今村隆郎日清オイリオグループ社長が選任された。また、副会長には楳田純和Ｊ－オイルミルズ社長と岡田茂昭和産業社長が就任した。一般社団法人としてスタートしたこともあり、全体の理事の定員が２人減少することとなった。
　50周年記念式典には150名の関係者が出席した。会員ＯＢや、海外からも数多くの参加者があった。
　式典は開式の後、式辞・楳田純和日本植物油協会前会長、祝辞・鹿野道彦農林水産大臣、雑賀大介油糧出入協議会理事長、ベネッサ・クマー全米大豆基金議長、パティ・ミラーカナダ菜種協会会長、王漢業台湾植物油精煉工業同業公會理事長、記念品贈呈、閉式の辞・今村隆郎日本植物油協会会長の順で行われた。中国植物油行業協会からは祝辞のメッセージが届けられた。
　新たに会長に就任した今村隆郎氏は、閉式の辞で「この50年で内外の環境は大きく変わりました。現代の10年は以前の数10年に匹敵します。過去の成功経験が今日では有効でなくなり、行く方向を示してくれる海図もひとつではなく、無数にある中から有効な物を即座に選択しなければなりません。めまぐるいしい変化に即座に対応していかなければ取り残されます。先人の足跡に感謝するとともに、業界を発展に乗せていくのが重要な責務と考えております」と述べた。
　また、50年記念として「日本植物油協会50年史」ー製油産業と日本植物油協会50年の歩みーが編纂・刊行され、式典の参加者に配布された。