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明治油脂新しい大阪工場の竣工披露
生産能力30%増強し2万6000トンに

明治油脂は6月15日、取引先などと報道関係者を招いて大阪工場の竣工披露を行った。同社は明治ブランドのマーガリン類の生産を主な業務にしているが、主力の尼崎工場の老朽化、また手狭になってきたことで、新工場の建設を計画していたが、明治グループの大阪保証牛乳と会社を統合し、その工場跡地に新しいマーガリン工場を建設することとしたもの。新工場の敷地面積は約1万5,600 ㎡(約4,700坪)、鉄筋4階建てで延べ床面積は9,090 ㎡(約2,800 坪)になる。生産能力は、従来の尼崎工場と三重工場を合わせた2万トンをさらに30%アップし、2万6,000トンとした。大型カップライン、小型カップライン、チューブタイプライン、ケーキマーガリンの4つのカテゴリーの商品を製造しており、全部でPB商品を含めて36品目になる(明治ブランドは17品目)。製造実行システムMESの導入を図っている。明治のマーガリン事業は2012年3月期の売上高が約140億円。中期経営計画「TAKE OFF14」では、2014年度に180億円の売り上げ目標を建てている。「ボリュームゾーンの売り上げではなく、『オフスタイル脂肪分70%オフ』や『クリーミースム~ス』のような高付加価値商品の拡大によって実現したい」と、明治油脂の川路雅博社長。
 工場見学後の懇親会で挨拶に立った明治油脂の川路雅博社長は「新しい大阪工場は、生産性の向上と新技術の開発のために建設した。ISO14000も今年の4月に取得した。今年の春に新商品として発売した『クリーミースム~ス』と『オフスタイルキャノーラ』が大変好調に推移している。これからも高機能、高付加価値の製品を生み出し続けたい」と挨拶した。来賓として挨拶した明治の浅野茂太郎社長は「大阪工場は、大阪保証牛乳と明治油脂の統合によってできた工場で、従業員には苦労をかけているが、立派な将来に夢を託せる工場ができた。明治の技術やノウハウでしかできない新しいマーガリンが高い評価を受けている。これからもこのような商品を生み出していきたい。そうしあ商品を中心に、グループとしてのマーガリン事業を構築したいと考えている」と語った。来賓の竹内脩枚方市長は「東海道53次といわれるが、正式には江戸の日本橋から浪速の京橋までの57次が定められていた。枚方は56次に当たる。枚方は“まいかた”と読まれることが多い。“ひらかた”の名を全国に広めてもらいたい」と挨拶した。