• 企業

J‐オイルミルズが25年3月期の決算報告記者会見を開催
 通期決算はコスト削減やミール価格上昇で期初目標を達成

 J‐オイルミルズは5月10日、本社会議室において平成25年3月期の決算報告記者会見を開催した。同社の3月期連結決算は、売上高1,868億7,000万円(前期比103.2%)、営業利益65億2,500万円(同138.8%)、経常利益67億3,600万円(同144.2%)、当期純利益40億6,000万円(同154.4%)の増収増益で、期初に掲げた利益見通し(営業利益60億円、経常利益60億円、当期純利益33億円)をいずれも上回った。
 営業利益ベースで約18億3,000万円の増益となったが、その内訳はプラス要因としては、原料価格低下で25億円(大豆・ナタネのコスト増57億円、ミールの価格上昇73億円、購入油脂の原料費減14億円などを含む)、販売促進費削減3億2,000万円、サプライチェーン関係のコスト削減17億3,000万円、マイナス要因として油脂販売価格低下20億円、燃料資材費増加7億円があった。結果的にミール販売価格の上昇とコスト削減が利益増加につながった形である。
 記者会見の中で松居伸一取締役専務執行役員は、「3カ年の中計の2年目が終わったが、穀物相場の上昇、需要増加、人口増加、バイオエタノールの拡大、後進国の経済成長などが起きており、それに加えて天候不順が世界中で頻発している。穀物需給がタイトな中で、天候問題が生じると、高いレベルでの価格の乱高下が起きる。さらに、円安などもあり、パラダイムシフトの波の上にいる1年間だった」と振り返った。