• 企業

味の素が2013年秋季新製品説明会を開催

 味の素は7月11日、東京・港区の品川プリンスホテルにおいて2013年秋季新製品説明会を開催した。
 同社が今秋打ち出した戦略は「新市場の創出」と「ロングセラー製品の活性化」の2点であり、「新市場の創出」に関して取り上げたのが「鍋キューブ」と「Cook Do きょうの大皿」だ。「鍋キューブ」は今秋新商品の「濃厚白湯」を発売し、シリーズ全体の生産能力を発売当時の約6倍に増強する。「Cook Do きょうの大皿」は今秋既存の7品目に加え「はちみつ生姜焼き用」を新たに発売する。「ロングセラー製品の活性化」については、発売44年目を迎え市場金額シェア45%を誇る「ほんだし」や、発売40周年を迎えシェア7割以上を誇る「クノール カップスープ」について、新しい食べ方など新たな価値提案を行う。
 また、子会社の味の素冷凍食品において、8月から調理済みの冷凍食品や冷凍野菜など合わせて26品目について値上げを実施することを発表した。急激な円安や原材料価格高騰に加え、中国やタイなど海外製造施設における人件費が上昇している影響が大きい。値上げ幅は8%から17%で、冷凍野菜類19品目は8月1日から、から揚げやハンバーグなどタイで生産されている7品目については8月20日から実施する。今後は、国内製造比率を増強、欧米での販路拡大による構造強化を行い、コストダウンを目指していく。
 併せて開催された試食説明会にはJ‐オイルミルズも出展し、新製品の展示を行った。同社の今秋新商品である「AJINOMOTO Eurolive」は、日本ではまだ珍しいオリーブ油とヒマワリ油のブレンド油。欧州では煮込み料理や揚げ物によく合う油として知られており、コストパフォーマンスの面でも優れている。また、9月からパッケージがリニューアルされる「ラーマ バター好きのためのマーガリン」には、新しくパッケージに「COOKPAD話題のレシピ」が配置される。今回の改良によって料理にも適することをユーザーに認知してもらい、家庭料理への利用普及を目指していく。会場では「AJINOMOTO Eurolive」を使用したアヒージョや、同じく同社新商品である「フレーバーオイル」2品を使用したオードブルの試食が配られ、来場者からも好評であった。