「カネカグループ フードフェスタ2013」が開催
posted on : 2013.08.23
カネカとカネカ食品は8月20~21日、東京都立産業貿易センター浜松町館において「カネカグループ フードフェスタ2013」を開催した。新製品や新素材、技術とノウハウ、レシピにアイデアなど製パン・製菓業界に役立つバラエティ豊かな新提案を一堂に集めた毎年恒例のフェスタで、東京会場を皮切りに大阪(9月11日)、名古屋(9月18日)、福岡(9月4日)、札幌(10月23日)の各会場で開催される。
今年のテーマは「つながるおいしさ、ひろがる笑顔」。カネカグループ食品関連製品のプロモーションに加え、一般消費者ニーズを意識した、来場者の課題解消や新たなヒントにつながる提案を行っている。製パン・製菓それぞれのコーナーで、アイデア&いちおしメニューを多数紹介。また、取引先企業約80社が出展しており、7月に4販社を統合して総合食品問屋を目指すカネカ食品の強みをアピールした。東京会場では、有名ベーカーリーシェフによる講習会や、フランスの食文化を通して世界的な交流を広げる「レ・ザミ・ドゥ・キュルノンスキー・ジャポン」による「デセール・コンクール」の実技・味覚審査、同大会実行委員シェフによる洋菓子トークショーも行われた。
カネカの新製品では、8月号でも紹介したパン焼成時にバター感のある甘い香ばしい香りが漂い、できあがったパンもバターのコク味、風味がリッチに出るタイプのコンパウンドマーガリン「ノヴァマーガリンベイカーズプロ」や、チルドホイップクリームのように低甘味で口溶けの良い常温ホイップクリーム「アクアクリーム252」、地養卵とジャージー牛乳を使用した、なめらかで口溶けの良いカスタードクリーム「ルークカスター」が注目を集めた。
また、昨年発売した「クレビスST」は同フェスタには今年が初出展。バウムクーヘンやスポンジ生地、蒸しケーキブッセ用の気泡性乳化油脂で、従来品より気泡性と生地安定性が向上し、作業性が良く、しっとりと口溶けの良いスポンジ生地を安定的に作れる。
パン・菓子用のつやだしクリーム「つやだし100」は、塗り卵の代わりとして焼成前の商品に塗布することにより、焼きムラがなく、光沢に優れたツヤが得られる。500mlのパック入りで、必要なだけワンタッチで使え、衛生的にも優れている。
カレーフィリングの「RNカレースタンダート」シリーズからは3品を新発売した。「RNビーフカレースタンダード」は、子供から大人まで幅広い層に向けた手作り風のビーフカレーフィリングで、果実とはちみつの爽やかな甘みが特長となっている。「RNスパイシーカレースタンダード」は、爽やかなスパイス香るピリ辛タイプ、「RN欧風野菜カレースタンダード」は、野菜の甘みと辛みをおさえたスパイスの風味が特長となっている。
一方、コク付与剤として新たに開発した「コクロングS」は、炒め、煮込み等で精製する調理香やコクに寄与する成分を多量に含んだ調味素材だ。食品のコク付け、炒め、煮込み工程の時間短縮、減塩食品の塩味増強に使える。玉ねぎを加熱した際のメイラード反応で生じるコクをイメージするとわかりやすい。コク味付与剤を工業的に作る場合、従来、どうしても焦げやすいという課題があったが、焦がさずに加熱する独自技術を駆使して開発しているという。