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ライオンが「ライオン会」で経営方針を発表

 ライオンは2月3日、帝国ホテルにおいて「2015年ライオン会総会」を開催した。
 冒頭に、ライオン会の会長を務める濱逸夫社長が「昨年度は、中期経営計画・V‐1計画の最終年度であったが、収益体制の基盤整備を着実に実行することができた。本年から、さらなる成長をめざすV‐2計画がスタートする。新たな価値創造を積極的に実行し、既存市場の成長、新市場の開拓に取り組むことで成長を加速する新たなステージをめざす」などと挨拶した。
 続いて、議事に入り、濱社長が会務報告、経営方針を説明した。経営方針については、経営ビジョン「Vision2020」の新たな3ヵ年計画「V‐2」計画が今年度から始まり、構造改革による収益率の向上に向けて「国内事業の質的成長」「海外事業の量的成長」「新しいビジネス価値の開発」「組織学習能力の向上」という4つの基本戦略の下で事業を推進することを説明した。
 15年度の取り組みについて、濱社長は「選択型消費をしっかり取り込める高付加価値商品を作り、強い消費マインドを創造していきたい。経済の動きは複雑でスピードアップし、非常に予測が困難な状況にあるが、この取り組みによって消費マインドを安定化させて、内需拡大による国内景気の回復、そして17年4月予定の消費増税の準備につなげていきたい」という考えを明らかにした。