日清オイリオグループが「春のプレゼンテーション2015」開催
posted on : 2015.03.12
日清オイリオグループは2月6日、東京・台場のホテル日航東京で「春のプレゼンテーション2015」を開催した。量販店や卸店の部門長やバイヤーを中心に招き、商品や取り組みについて提案した。大阪でも同3日に開催しており、合計約700名が来場した。
会場では始めに今村隆郎社長がビデオレターで「当社は社会の動きや最新の消費動向に独自の切り口を加えた消費トレンドを毎年発表している。今回のプレゼンテーションでは、この消費トレンドを踏まえ、食用油の健康性や新しい使用方法などに着目し、『モノ』『コト』『売場づくり』による需要喚起を提案する」と目的を紹介した。
今年は、自分基準のこだわりを持って様々な選択をし、それによって満たされたい、心地よくありたいというマインドが強まっている傾向があると同社は分析している。様々な生活シーンで見られるトレンドを4つのキーワードで表現した。「お手軽リッチ(おてがりっち)」は、日々の暮らしの中で、身近なものをひと工夫して少しだけリッチな気分になりたいという気持ち、「健康スタイリッシュ」は、おしゃれで健康スタイルを取り入れて満足したい気持ち、「ぬくもりハートフル」は、モノやコトに込められた想いやストーリーに共感することで、ぬくもりや懐かしさに触れ、ほっこりしたい気持ち、「いいね!体験」は、感動や驚き、新しい発見を求めて、積極的にチャレンジし、生活をより楽しく充実させたいという気持ちをあらわしたものだ。
今村社長はプレゼンテーションの見どころとして4点紹介した。ひとつめは朝食シーンでの需要喚起だ。「最近、健康・美容を目的に、日常生活で習慣的に食用油を摂取する動きが拡大している。こうした流れを受けて『オイルdeモーニング』と題し、ココナッツオイルやアマニ油を朝食シーンで食べる新しい使用方法やメニューを提案し、食用油の需要喚起を図っていく」と語った。サプリメント的に使えるオイルで朝食市場を活性化することが狙いだ。リンゴのソテーやホットコーヒー、シリアル、トースト、フレンチトーストなどに新商品の「日清エキストラバージンココナッツオイル」を、豆腐や納豆、ジュース、ヨーグルトなどには「日清アマニ油」や「BOSCOエキストラバージンオリーブオイル」を入れたり、塗ったり、加熱せずに生のままで摂取するサプリメント的な使い方を提案した。
2つめは、BOSCOオリーブオイルの価値の提案だ。発売20年目に入ったBOSCOのブランドストーリー、歴史、こだわりを改めて紹介し、日本人の伝統的な食文化である和食にオリーブオイルを使用するメニューで市場を活性化する提案を行った。
3つめは、デリカ売場の天ぷらをリッチに仕上げる提案。「日清天ぷら名人 衣専用油」など、油の使い方の工夫でコストを抑えて専門店のように仕上げる方法を紹介した。
4つめは、中鎖脂肪酸に関する同社の取り組みの紹介だ。特定保健用食品「ヘルシーリセッタ」の関与成分であり、ココナッツオイルなどにも多く含まれる中鎖脂肪酸の健康性やその価値化に取り組んできた当社の歴史などを紹介し、「ヘルシーリセッタ」や「日清MCTパウダー」、「日清MCTオイル」をはじめ、中鎖脂肪酸の特長を活かした商品群や、ライフステージに応じた様々な健康パワーで健やかな毎日を支える中鎖脂肪酸の可能性を提案した。
今村社長は「これらの提案を通じて、継続して需要を喚起し、成熟する国内市場を活性化していく。社員一同、皆様方のお役立ちになれるよう今後も尽力していく」ことを強調した。