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ライオンが「クリニカ」オーラルケアセミナーを開催

 ライオンは、2月16日、東京・中央区のヴァルデモッサ銀座12Fにおいて「『クリニカ』オーラルケアセミナー」を開催した。 
初めに、同社の快適生活研究所、オーラルケアマイスターの平野正徳氏が「臨床研究から見えてきた生活者の歯みがき意識と口腔内の実態について」と題して研究結果を紹介した。研究では生活者の意識調査と口腔内の実態調査をセットで行い、歯磨き意識と実態のギャップがあることが明らかになった。その上で平野氏は、磨き残しの多い部位は部分用ハブラシの使用を勧めるとともに、初期虫歯はフッ素の再石灰化促進効果で元の健康な状態に戻ることが可能であると説明した。

 続いて、同社のヘルス&ホームケア事業本部オーラルケア事業部の浦尾康弘氏と、オーラルケアマイスター(歯科衛生士)の河村有美子氏が「2015年 クリニカからの新提案」と題して新製品の特長や使い方を紹介した。
 浦尾氏は2014年のクリニカブランドの成果としていくつかの調査結果を紹介した。クリニカブランドが提唱している“予防歯科”について、14年3月の新シリーズ発売から7ヵ月時点で、認知率が約9割、理解度が約6割まで浸透し、“予防歯科”と聞いて「クリニカ」を想起する割合は約4割と、他ブランドと比較すると最も高い結果となった。さらに、オーラルケア市場全体の14年金額前年比が103%であるのに対して、クリニカブランドは114%と、市場全体の成長を牽引した。この結果を受けて浦尾氏は、「強く支持を得た昨年1年間だった」と振り返った。
 2015年は、「『クリニカ』だからできる新しい『予防歯科』習慣の提案」として、新製品2品を発売する。1つ目の「クリニカアドバンテージデンタルタフト」は、日本歯科医師会推奨商品で、歯ブラシで磨きにくいところに「ピンポイントで毛先が届く、しっかり落とす!」ことがコンセプト。現在は2人に1人が歯並びが悪いところがある状況だが、タフトブラシの認知率は25%、使用率は6%のみで、使用するほとんどの人がタフトブラシを歯医者で購入していることから、同品をクリニカブランドとして販売することで広い提案を図る。同品は、ロング先細毛で、史上最高のコンパクトヘッドという特長を持ち、口の中での取り回しが良く、歯と歯の重なっている隅々まで届き、隙間や奥の歯垢を落とすことができる。
 歯科衛生士の河村氏は、タフトブラシを使用する箇所やタイミングを説明し、歯ブラシ・タフトブラシ・デンタルフロスまたは歯間ブラシという3ステップの使い方を紹介した。
 2つ目の新製品「クリニカアドバンテージデンタルジェル」は、「おうちで、フッ素ケア!おやすみ前に、コーティング!」というコンセプトで、就寝前に使用することで歯をコーティングし、フッ素が翌朝まで留まって歯を強くするという新習慣を提案する。生活者の意識では、20~40代女性の約半数が虫歯になりやすいという意識を持っており、フッ素塗布に関心のある人が約6割いるものの、歯科医院に行くのを面倒に感じたり高額のイメージを持っている人が多く、実際に歯科医院での実施率は8%に過ぎないことがわかった。そこで、家庭で手軽にできるフッ素ケア剤を開発した。フッ素が翌朝まで留まる独自処方のジェル剤で、眠る前に使うことで就寝中に歯を強くして虫歯の発生と進行を防ぐ。

 最後に浦尾氏はクリニカシリーズのラインナップのうち、気になる項目に合わせたアイテムの使い方を紹介し、「一人一人の口内環境に合った予防歯科のアイテムを選んで使って、健康な歯を持って頂くことをお勧めしている」と述べ、新テレビCM3扁を紹介した。