ライオンの100％子会社で業務用製品を製造・販売するライオンハイジーンは、２月に業務用の食器洗浄機用洗浄剤「マイスターシャインNR」を改良新発売した。製品名に“NR(Non-Rinse)”と冠するように、リンスの要らない食洗機用洗浄剤だ。2010年の発売以降、ランニングコスト削減や乾燥速度の速さが評価され、毎日食器を大量に処理するラックコンベアータイプやドアタイプの食洗機を使用するチェーンレストラン、ホテルや病院、介護施設などからの引き合いが増え、売り上げを大きく伸ばしてきた。前年比で見ると、11年478％、12年321％と発売２年の導入先が増えただけでなく、13年177％、14年134％と４年経っても大きく成長している。

　その最大の特長は、リンスの要らない２in１（洗浄＋リンス効果）タイプの固体であることだ。リンス効果で、食器にスポットを残さず、きれいに素早い仕上がりを実現できる。また非劇物でありながら抜群の洗浄力とスケール付着防止機能を併せ持っている。悲劇物であり、粉体のような飛び散りや液体の跳ねなどの心配がない安全性を考慮した固体タイプであること、また、ゴミ容積を大幅に削減できるつぶせる容器、無リンといった環境適合性も備えている。２in１なので、ランニングコストは従来の固体洗浄剤とリンス剤を併用した場合に比べて約20％削減できる。
　リンス効果については、独自のスポットクリア成分が食器表面をコーティングすることで、すすぎ水がシート状に広がり、乾いた後にスポットを残さない。また、きれいに水が引くので、食器の乾燥時間も従来洗浄剤でリンス不使用の場合に比べて1/2～1/5の速さに短縮できる。乾燥が速いため食器が衛生的に片付くという利点もある。ウォータースポットを残さないきれいな仕上がりを求めるホテルやレストランや、衛生面を気にする病院・福祉施設から高い評価を受けている。
　今回、「マイスターシャインNR」の洗浄力をさらに向上し、高硬度地域でのスケール付着防止力を強め、容器改良によるハンドリング性を高める改良を行った。